こんにちは。
今回は約1年半ぶりに読書をしたので、その本の魅力について書きたいと思います。
ネタばれしまくりなので、これから読もうとしている人や今読んでいる人は読まないでください。
読んだのはタイトルにもある通り
四畳半神話大系
森見登美彦
です。
アニメ化もされたような人気小説です。
バラ色の学生生活からは程遠い生活をしている堅物大学生が繰り広げる青春ストーリーでした。
主人公である「私」は四畳半に住んでいます。
最近知ったのですが、タイトルにある「大系」は「シリーズ」という意味のようです。
という事で、タイトルは、「四畳半で起こる神話シリーズ」という意味だったんですね。
読み終わるまで気づきませんでした。
好きなシーン
ではまず、好きなシーン。
僕が好きなのは、第2話「弟子求ム。パターン」の中にあります。
要は「私」が樋口師匠の弟子になったパターンですね。
「私」は、樋口師匠に誘われて鴨川デルタに行くのですが、そこで師匠が言った言葉が好きです。
私「僕がいかに学生生活を無駄にしてきたか、気づいたのです。自分の可能性というものをもっとちゃんと考えるべきだった。僕は1回生の頃に選択を誤ったんです。」
師匠「可能性という言葉を無限定に使ってはいけない。我々という存在を規定するのは、我々が持つ可能性ではなく、我々が持つ不可能性である。」「我々の大方の苦悩は、ありうべき別の人生を夢想することから始まる。自分の可能性という当てにならないものに望みを託すことが諸悪の根源だ。今ここにある君以外、ほかの何者にもなれない自分を認めなくてはいけない。君がいわゆる薔薇色の学生生活を満喫できるわけがない。私が保証するからどっしりかまえておれ」
ひどい言い様ですが、、、
説得力のある話だなぁと感じました。
自分の人生を決める一番の要因は、周囲の環境ではなく、自分自身なのだという事を教えてくれました。
このセリフが、唯一、師匠が師匠らしいことを言ったものだと思います笑
好きなキャラ
先ほどとも少し被りますが、僕が好きなのは樋口師匠です。
小説を通して登場人物が少ないので、好きなキャラといわれると師匠を上げる人も多いと思います。
何が好きかといわれると、、、
・おおらか。
・自分に正直。
というところです。
小説中、城ケ崎氏というライバルが自宅に乗り込んできたり、水槽から水が漏れだして自室を水浸しにすることなど、いろいろなことがありました。
しかし、どんな状況でも、師匠はどっしり構えていました。
さすが師匠!という感じです笑
加えて師匠は、あれも欲しい、これも欲しいとわがままで、
笑うときには高らかに大笑いし、
「海底二万海里」という小説で感動した時にはむせび泣いたりもします。
自分の感情に正直ですね笑
なかなかこうはなれないと思います。
ちなみに、アニメ版での師匠はこんな感じだったようです笑
行きたいところ
物語に出てくるところで、僕が最も行きたいのは猫ラーメンです。
猫ラーメンは「私」や師匠がことあるごとに行っていた屋台のラーメンです。
僕はこの小説を夜寝る前に読んでいたのですが、猫ラーメンが出てくるたびに、
ああ、夜食に食べたい、、、
ってなっていました。
いまどき、屋台のラーメンというのがなかなか食べれないというのもうらやましく思った理由のひとつです。
この猫ラーメンはちゃんとモデルになった店舗があるようです。
はらちゃんラーメン
なので、行こうと思えば行けるはずなのですが、、、
不定休。営業かどうかは18時ごろにブログで報告。
という不確定性があるので、なかなか行けていません。
屋台のラーメンなので仕方ないとは思いますが、、、
いつかは必ず行こうと思います。
感想&まとめ
僕はあまり読書をすることが無く、読書を始めてもすぐに飽きてやめてしまう事も多いのですが、そんな僕でも読み切ることができました。
主人公の「私」がかわいそうで、なかなか読むのをやめらない感じでした笑
僕的には、小説中に出てくる森見さんの独特な例えも魅力的でした。
「魚肉ソーセージのようにぷりぷりして」
とか笑
読み終えた後はなぜかすっきりする青春ストーリーでした。
読んだことが無ければ、是非読んでみてほしいです。
軽い感じで読めます!
僕がこの本を読むことになったきっかけはこちらの記事に書いているので、もしよければご覧ください。
長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。